ICD植え込みを決断

ICD(植込み型除細動器)を突然死予防(1次予防)で植えこんだ20代のブログ

ICD植え込み体験談〜除細動作動〜

4月末日、夜。

突然体に強い衝撃を受けました。

 

衝撃を受けた時、私は会社から帰宅し、晩ごはんを作る準備を進めていました。

朝食の洗い物が残っていたのでスポンジで洗っているその時、まさにその時に前触れもなく強い衝撃が襲いました。

 

(今回の記事は結構長めです。拙い文章ですが、リアルな内容ですので、最後まで読んでいただければと思います)

即座に私はICDが作動したと察しました。

そのため、先生から指示を受けていたとおり、まずはソファーまでたどり着き横になり呼吸を整えました。

と、同時に携帯電話を手に持っていました。

 

ただ、脈は乱れ続けていたためか、2度目の衝撃を受けました。

私はこの時、もう1度作動したら電話しようと決めていました。

 

携帯電話のロックを解除。。。!?

手に泡がついてて指紋ロックは解除されない・・・パスコードで・・・

!?!?タッチパネルが反応しない!!と、とりあえず手を拭こう・・・

 

そんなこんなで、病院の緊急電話番号へ電話。

循環器内科に取り次いでもらい会話。

 

私「ICDが作動しました。主治医は〜〜です。」

担当者「はい。少々お待ちください。。。(数十秒)病院で受け入れることが可能です。どれぐらいで来れますか?」

私「混んでると思うのでタクシーだと30分ぐらいだと思いますが・・・今1人でいるので来るまでの間に意識失う可能性は無いでしょうか・・・」

担当者「わかりました。救急車を手配してください」

(こんなに落ち着いた口調ではないですが。。。その時はもう喋るのもやっとな状態)

 

このようなやり取りを終えて、即座に119番通報を実施しました。

 

オペレータ「火事ですか?救急ですか?」

私「救急です」

オペレータ「住所を区からお願いします」

私「〜〜〜です」

オペレータ「どうされましたか?」

私「ICDが作動して、病院に指示を仰いだところ来るようにとのことでした。」

オペレータ「わかりました。救急車の手配は完了しています。鍵は開けられますか?」

私「はい。開けました」

オペレータ「胸は苦しいですか?痛いですか?」

私「はい。。。」

 

救急車到着

そんなこんな話をし、救急車到着。

(ピンポーン、ピンポーン。。。)

私「どうぞ・・・」

・・・

・・・

入ってこない!?

自分で歩いていけってことか・・・

 

苦しいながらも必死で靴を履き外に出る。

 

そこには救急隊員が。

 

隊員「救急車まで歩けますか?」

私「ちょっとなら・・・」

隊員「ではこちらへ。。。」

私(!?!?!?遠いぞwwwおいwwwこっちまで入ってこいよww)

 

そんなこんなで病院到着。

すぐに救急救命病棟の処置室で処置を受ける。

 

後で知ったのですがそこに駆けつけてくれた先生方は全員循環器内科の先生方だったみたい。

先に電話してたのでその病院の循環器内科のチームが全員駆けつけてくれてた。

逆にびっくりしちゃいましたし、不安にもなりましたけどねwwwそこまでの状況ってことか!?って。

 

ひとまず血圧が下がってるのではなく、逆に上がってた。

そして、脈も乱れまくり。胸痛もある。

 

ってことで、ICDの機械技師が到着するまでの時間があるのでひとまずICUに搬送する。

(まさかICUに3日間もいることになるとは思っても見なかったが・・・ICUのベッドはエアーベッドなんだけど腰が痛くなるんだよな・・・)

 

技師さんとメーカーさん到着

そして、機械技師が到着。「あ、この人植え込みの時にいた人だ」そう思いました。

まさしく、あの人だったみたいで雑談をしてくれた人でした。

 

機械でデータ読み出し。その結果を循環器内科チーム全員で見ている。(なんか恥ずかしいw)

そして、なんか難しいことをいっぱい話してる。でも、結構不整脈分野については専門用語を含めて調べ尽くしていた私は会話の内容を理解できた。

 

発生時の心電図を見せてもらった。うん。VT発生してますね。

 

わかりやすい波形だった。

 

流れとしては以下。

1.衝撃の数分前から心室頻拍発生。

2.ひとまずページングで様子見る。

3.ページング効果なし。チャージ開始。

4.除細動実施!

5.あれ?収まってない?もう1回チャージ

6.もう一回除細動!

7.お。成功した。これで俺の役目は終わりだぜ!

ってな感じ。

 

ICUに入院

ひとまず病院には即入院。ICUは他の患者さんも運ばれてくるのでうるさくて寝れない。

窓が無いので時間の感覚もなくなる。

「晩ごはん食べてなかったのでお腹空いた・・・お寿司作る予定だったのに・・・ってか酢飯はもう作ってたのに。。。カペカペになってるんだろうな・・・」

とか思ってましたwww

 

病院から連絡を受けた嫁が到着したのは21時頃。

まぁちょっと泣いてましたね。そりゃ緊急搬送されたって聞いたら心配で心配で仕方ないでしょう。

当の本人はごはんのことを考えていただなんて口が裂けても言えないww

 

結局次の日に病棟に移る予定が、病棟があいてないのでICUは1日延長!w

ICUって1時間おきにバイタルチェックとか点滴チェックとかあるので寝れないんですよ・・・ちょっとでも脈が乱れたら起こされて状況聞かれるしw

ICUにはテレビもないので看護師さんがDVD持ってきてくれた。もちろんエッチなやつはなかった。残念。

ナースものとか持ってこられても逆に困っちゃうけどww

 

病棟に移ってからも暇だった。GWもあるし病院にいても家にいてもそんなに変わんないでしょ?ってことで5日ぐらいで退院してきちゃいましたw

 

今回行った治療は、薬の増量でした。

限界量いっぱいいっぱいの量を処方されました。

(ちなみに、薬局の人には本当にこれいいんですか?先生間違ってないですよね?って何度も言われましたww普通の適応量はこれの半分以下ですって)

 

最後に

そんなこんなで初の電気ショックでした。

今回の対応について主治医に聞いてみましたが、正しい流れだったとのことです。

病院に電話せずに119番しちゃうと対応が遅れちゃう。

あんなに早く技師さんが来たのは先に電話くれていたっていうのと、ホームモニタリング装置のおかげだったようです。

循環器内科のチームがあんなに集まったのも先に電話したおかげだったようで、帰り際の先生も私服で待機してくれていたようです。(微妙な時間帯でした)

感謝です。

ただ、次は1回目のショックのときに電話していいよって言われました。確かに、あの間に意識なくなってたら俺、どうなってたんだろうって不安になります。

 

ICD植え込み後ずっと判断について本当に良かったのか?など考えていましたが、結果的には植え込みしといて良かった。そう思えるようになりました。